甘くて、こわくて。029 レビュー
この作品、タイトルからしてもうヤバい予感しかしなかったんですよね。甘くて、こわくて……？その組み合わせ、私のツボを完璧に抑えにきてるじゃないですか！ 期待値MAXで読み始めたら、想像をはるかに超える衝撃と、そして、予想通りの胸キュンが押し寄せまくって、もう、一気読みでした。
予想外の展開に息を呑んだ！
まず、晴翔くんの片思いの描写がリアルで良かった。5年間も想いを秘めてきた気持ち、その葛藤、そして告白してからの絶望感……全部が繊細に描かれていて、感情移入しすぎちゃって、読む手が震えました。 特に、告白後の晴翔くんの動揺と、その後の酔いつぶれてしまうシーンは、見ているこっちまで辛くなってくるくらい切なかったです。 あんなに真っ直ぐで、純粋な想いを抱いていたのに、報われないって、本当に辛いよね…。
そして、目が覚めたら知らない先輩の家！？ この展開、完全に予想外でした！ ドキドキが止まらなくて、ページをめくる手が震えましたよ。 まさかこんなシチュエーションになるとは思ってなかったから、本当に心臓がバクバクしました。 展開の妙技に脱帽です！
先輩の優しさに胸キュン！
気絶していた晴翔を助けてくれた先輩、蓮さん。最初は少し冷たく感じるところもあったけど、実はものすごく優しくて、繊細な人だと徐々にわかってきます。 晴翔くんの気持ちを察して、そっと寄り添う蓮さんの優しさに、何度もキュンときました。 お酒に酔って記憶がない晴翔を、ただ優しく看病するだけでなく、彼の心の傷にも気づき、寄り添う姿は、本当に素敵でした。 こんな素敵な先輩、現実にはいないんだろうなぁ…と、切ない気持ちと羨ましい気持ちとが入り混じりました。
二人の距離が縮まる繊細な描写
晴翔と蓮さんの距離が縮まっていく過程も、とても丁寧に描かれていました。 お互いの心の内を少しずつ明かしていく様子、そして、少しずつ惹かれ合っていく様子は、本当にドキドキが止まりませんでした。 特に、二人の間の微妙な空気感や、言葉にできない感情が、見事に表現されていて、読む人の心を揺さぶるものがありました。 二人の関係性が徐々に深まっていくにつれて、私の心も一緒に温かくなっていくのが感じられました。
二人の関係性が変わる瞬間の衝撃
そして、ついに訪れる二人の関係性の変化の瞬間。 言葉にならない、どうしようもない感情の奔流に、私も巻き込まれて、涙が止まりませんでした。 言葉にならない感情を、繊細なタッチで表現されていて、読者の想像力を掻き立てられる構成になっていて本当に感動しました。 このシーンは何度読み返しても、胸がいっぱいになります。 この作品を読んだ後、しばらくは余韻に浸っていました。
甘さと怖さの絶妙なバランス
タイトルにある「甘くて、こわくて」という言葉は、まさにこの作品を表していると思います。 二人の間の甘く切ない愛情表現と、晴翔くんの過去のトラウマや、未来への不安といった、少し怖い要素が絶妙なバランスで描かれていて、それがこの作品をさらに魅力的なものにしていました。 甘ったるいだけのBLではなく、現実的な要素も含まれているところが、とても良かったです。
絵柄も最高！
絵柄もすごく好みでした！ キャラクターたちの表情や仕草が生き生きとしていて、見ているだけで幸せな気持ちになります。 特に、晴翔くんの繊細な表情の変化や、蓮さんの優しさがにじみ出る表情は、本当に素晴らしかったです。 細かい描写にもこだわっていて、見ているだけで満足感がありました。 コマ割りもとても自然で、物語に引き込まれるのに一役買っていました。
全体を通して
全体的に、この作品は非常に完成度が高く、読み応えのある作品でした。 甘く切ない恋愛模様、そして、少し怖い要素も含まれていて、飽きることなく読み進めることができました。 BL作品の中でも、特に印象に残る作品の一つになりました。 おすすめです！ 特に、片思いの辛さや、心の傷を癒していく過程を描いた作品が好きな方には、ぜひ読んでほしいです。 きっと、胸を締め付けられるような感動を味わえると思います。 そして、素敵な先輩に巡り合える、そんな夢を見させてくれる作品です。
…と、ここまで書いて、改めて読み返してみると、私の感想が長すぎますね（笑）。 それだけ、この作品に心を奪われたということでしょうか。 機会があれば、是非読んでみてください！ そして、感想を聞かせてくださいね！
