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【BL漫画・BLコミックレビュー】ヤンキーくんとパンツの王子様(分冊版) 【第3話】

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ヤンキーくんとパンツの王子様(分冊版)【第3話】レビュー

久しぶりのBL漫画、しかも分冊版!ワクワクしながら読み始めました。 タイトルからして、もう最高にツボを突いてくるじゃないですか!「ヤンキーくんとパンツの王子様」…想像するだけでニヤニヤが止まりません。特にこの第3話は、これまでの甘酸っぱい展開から一転、ドキドキハラハラする展開で、一気に読み切ってしまいました。

王道だけど新鮮な組み合わせ

ヤンキーと王子様、この組み合わせ自体はBL界隈ではもはや王道中の王道ですよね。でも、この作品は王道を丁寧に、そして新しく昇華させていると感じました。 よくある「不良だけど実は繊細なヤンキー」ではなく、この作品における主人公のヤンキーは、粗暴さと素直さを併せ持った、等身大の若者として描かれています。 言葉遣いは荒っぽくても、周防さんへの愛情表現はストレートで、そのギャップがたまらなく魅力的なんです。 一方の周防さんは、王子様然とした上品な振る舞いの中に、ヤンキー主人公を翻弄する、ちょっと悪戯っぽさが垣間見えるところがまた良い。 二人のキャラクターがしっかり立っていて、それぞれの個性が際立っているからこそ、二人の関係性がより深く、リアルに感じられるんです。

パンツという魔物

この作品における「パンツ」の存在感が尋常ではありません。 タイトルにもなっているくらいですから当然といえば当然なのですが、単なる小道具ではなく、二人の関係性を象徴する、重要なアイテムとして機能しています。 「俺のプレゼントしたパンツ、はいてきてくれた?」というセリフから始まるこの第3話。 この一文だけで、二人の親密な関係と、ヤンキー主人公のちょっぴり照れくさい気持ち、そして王子様である周防さんに対する憧憬と緊張感が、一気に伝わってきます。 パンツを通して、二人の距離が縮まっていく様子、そしてその距離感の変化によって生まれる感情の揺らぎが繊細に描かれていて、読んでいて本当にドキドキしました。 特に、パンツ越しに感じ取る肌の感触、そしてそれを通して生まれる官能的な描写は、筆致が巧みで、非常に魅力的でした。

焦らしプレイの上手さ

この話は、読者の心を絶妙に焦らすテクニックが光っていました。 具体的な描写は控えめながら、言葉の端々や表情、仕草から、二人の情熱が伝わってくるようでした。 むしろ、直接的な描写が少ないからこそ、想像力を掻き立てられ、より深く作品に没頭することができたと思います。 例えば、周防さんのキスだけで主人公が勃起してしまうシーン。 その描写は簡潔なのに、主人公の純粋さと、周防さんへの強い想いが伝わってきて、胸が締め付けられるような気持ちになりました。 この「間」の使い方、本当に素晴らしいと思います。 そして、その後の「もっと直接いっぱいさわってほしい!」という主人公の切実な願望。 読者としては、まさに「わかる!」と叫びたくなるような気持ちです。

今後の展開への期待

第3話ということもあり、物語はまだまだ序章といったところでしょうか。 しかし、この第3話だけで、二人の関係性がぐっと深まったように感じます。 これから二人の関係がどのように発展していくのか、そして、どのような困難に直面するのか、今からとても楽しみです。 特に、周防さんの少しミステリアスな部分、そして、ヤンキー主人公の抱える複雑な過去についても、今後掘り下げて描かれていくことを期待しています。 また、分冊版という形式も、少しずつ二人の関係性が深まっていく過程を味わうことができ、非常に満足感がありました。 単行本版も購入して、最初からじっくり読み直したいと思っています。

まとめ

「ヤンキーくんとパンツの王子様」第3話、本当に素晴らしい作品でした。 王道ながらも新鮮な組み合わせ、巧みな「間」の使い方、そして、二人の関係性を象徴する「パンツ」というアイテム。 どれをとっても、この作品の魅力を語る上で欠かせない要素です。 BL好きの私を完全に虜にしてくれました。 これから先も、この二人の恋の行方を見届けたいと思います。 ぜひ、次の話も期待しています!

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