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【BL漫画・BLコミックレビュー】アイの宙色 2巻

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アイの宙色 2巻 ――胸が締め付けられるほどの愛と、忘れられない余韻

「アイの宙色」2巻、読み終えました。もう、言葉にならない。上巻からの続きとはいえ、こんなにも心を揺さぶられるとは…正直、予想をはるかに超えていました。

衝撃の展開と、それでも輝く愛

前半の展開は、正直、覚悟はしていたものの、想像以上に衝撃的でした。宙と「怪しいおじさん」とのシーン…描写の激しさに、何度か息を呑んだのは事実です。ただ、単なる性的な描写ではなく、宙の抱える深い傷、そして彼がこれまで背負ってきた苦悩が、鮮やかに、そして残酷なまでに描かれていたと感じました。 あのシーンは、決して快楽的なものではなく、むしろ、宙の心の闇を浮き彫りにする、非常に重要な場面だったと思います。 彼の過去のトラウマ、そしてそのトラウマが彼をどのように蝕んできたのかが、痛いほど伝わってきました。

秀星の揺るぎない愛の力

そんな宙の姿を目の当たりにした秀星。彼の、宙への揺るぎない愛情に、涙が止まりませんでした。 前半の衝撃的な展開を経て、後半の秀星の行動は、私にとって、まさに「愛」そのものでした。 彼は宙の心の傷を理解し、受け入れ、そして、寄り添う。 決して押し付けたり、軽視したりすることなく、彼のペースに合わせて、ゆっくりと、でも確実に、宙の心を解きほぐしていく。 その優しさ、強さ、そして、ひたむきな愛情に、心を奪われました。

繊細な描写と、心に響く言葉たち

作者さんの描写力にも感服しました。特に、二人の心の機微を表現する場面は、言葉では言い表せないほどの繊細さで描かれていました。 ちょっとした仕草、表情、言葉…それらが織りなす空気感に、何度も胸を締め付けられました。 特に、秀星が宙を抱きしめるシーン、そして、二人の言葉のやり取りは、何度読み返しても、感動せずにはいられません。

終わりなき余韻、そして未来への希望

そして、ラスト。甘さと切なさが混ざり合った、余韻が長く残る終わり方でした。 完璧なハッピーエンドとは少し違う、現実味のある、でも、未来への希望を感じさせる結末でした。 あのラストシーンは、私の中でずっと残り続けるでしょう。 二人の関係が、これからどのように発展していくのか、想像するだけで幸せな気持ちになります。 そして同時に、彼らがこれからも様々な困難に直面するかもしれないという、少しの不安も感じています。 しかし、あのラストシーンを見た限りでは、どんな困難にも立ち向かえる、強い絆で結ばれた二人だと確信しています。

再び読み返したい衝動

「アイの宙色」2巻は、単なるBL漫画の枠を超えた、心に深く響く作品でした。 前半の衝撃的な展開、後半の甘く切ない展開、そして、繊細な描写と、心に響く言葉の数々…全てが完璧なバランスで構成されていて、本当に素晴らしい作品だと思います。 もうすでに、もう一度読み返したい衝動に駆られています。 そして、この作品を、たくさんの人に勧めたいと思っています。 この感動を、ぜひ、多くの人に味わってほしい。 そんな気持ちでいっぱいです。

総評:★★★★★(5つ星)

間違いなく、今年のベストBL漫画の一つです。 心に深く刻まれた、忘れられない作品となりました。 この作品に出会えたこと、本当に感謝しています。 ぜひ、多くの人に読んでほしい、そんな傑作です。 甘さと切なさ、そして、心の奥底に響く愛の物語。 「アイの宙色」、おすすめです。

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