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【BL漫画・BLコミックレビュー】enigma vol.112

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enigma vol.112 読み終えた感想

久しぶりに手に取った『enigma vol.112』、今回も期待を裏切らない充実した内容でした!特に新連載の「壮年S [フルベットレイニーデイズ]」は衝撃的で、読み終わった後も余韻がずーっと残っています。他の連載作品もそれぞれ魅力的で、一気に読み進めてしまいました。

壮年S [フルベットレイニーデイズ]:予想をはるかに超える展開!

まず、新連載の「壮年S [フルベットレイニーデイズ]」ですが、タイトルからしてもう私のツボを完全に押さえています…!ヒモギャンブラーとツンデレ大学生という、一見対照的な組み合わせが絶妙なんです。 屋上から飛び降りようとする晴翔と、冷静に「1億くらいならすぐ返せますけど」と話す彩月。この二人の出会いが衝撃的でした。 彩月の「1億」発言の軽妙さ、そしてその裏に隠された悲しい過去。そして、そこから始まるギャンブル…! 展開が予想をはるかに超えていて、ページをめくる手が止まらなかったです。 彩月の過去が明かされるシーンは特に胸に迫るものがあり、涙が止まりませんでした。 晴翔の過去も気になるところですし、二人の関係性が今後どう発展していくのか、目が離せません!絵柄も好みで、キャラクターの表情が豊かに描かれていて、感情移入しやすかったです。今後の展開が本当に楽しみです!

湖水きよ(原作:榛名 悠)[最強アルファは家政夫の歌に酔いしれる]:切ない過去と成長

続いて、「湖水きよ(原作:榛名 悠)[最強アルファは家政夫の歌に酔いしれる]」。獅子堂と晴輝の関係性がさらに深まっていくのが感じられて、読んでいて本当に幸せな気持ちになります。 晴輝がオメガであることを隠しながら働いているという設定も、ハラハラドキドキしながら読むことができました。獅子堂がプライベートな事実を打ち明けたシーンは、二人の信頼関係が深まった瞬間でしたね。 そして、晴輝のアイドル時代の過去。最悪な出来事の描写は、読むのが辛かったですが、その出来事を乗り越えて成長しようとする晴輝の姿に感動しました。 アイドル時代の輝かしい過去と、現在の家政夫としての生活。そのギャップも魅力的で、晴輝の心情の変化が丁寧に描かれているところが素晴らしかったです。 今後の展開も、楽しみで仕方ありません!

乙輝 潤(原作:飛翔こたつ)[焚き火のむこうに恋をみる]:日常の些細な出来事から生まれる感情

「乙輝 潤(原作:飛翔こたつ)[焚き火のむこうに恋をみる]」は、キャンプというシチュエーションが新鮮でした。 同僚たちとのキャンプで、マナーの悪い日高に苛立つ丸之内の姿は、共感できる部分が多くて面白かったです。 日ごろの不満が爆発するシーンは、見ているこちらがスカッとする気持ちよさがありました。 そして、津野との二人キャンプの回想シーン。 過去の出来事を振り返ることで、丸之内の成長や心の変化が分かりやすく描かれていて、感動しました。 日常の些細な出来事から生まれる感情の揺らぎが、丁寧に描かれていて、とてもリアルに感じられました。 キャンプでの出来事をきっかけに、丸之内と周りの人たちの関係性がどう変化していくのか、今後の展開が気になります。

今 市子(原作:四谷シモーヌ)[英国伯爵と下宿人の密事 王室調査員の密かなるる羨望]:王室ものならではの緊張感

「今 市子(原作:四谷シモーヌ)[英国伯爵と下宿人の密事 王室調査員の密かなる羨望]」は、王室ものならではの緊張感と、一郎とアルの絶妙な関係性が魅力的でした。 アルが反対する中、国王陛下の依頼を引き受ける一郎の決断、そして、王室調査員として二人の捜査が始まる展開は、ワクワクしました。 アリバイがない人物がいないという状況、そして、新たな事件の発生。 調査は難航していますが、その過程で二人の関係性が深まっていく様子が丁寧に描かれていて、引き込まれました。 王室という舞台設定が、物語に重厚感を与えていて、とても魅力的です。 事件の真相、そして一郎とアルの関係性の行方が気になります。

全体を通して

全体を通して、どの作品もキャラクターの魅力が際立っており、それぞれの物語に感情移入して読むことができました。 絵柄も美しく、読む人を惹きつける力がありました。 新連載も含め、どの作品も続きが気になり、次の巻が待ち遠しいです。 このクオリティを維持したまま、今後も長く続いてほしいと願っています! 買って本当に良かったと思える、大満足の一冊でした。

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