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【BL漫画・BLコミックレビュー】ヒモとメガネ(1)

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ヒモとメガネ(1) レビュー:予想外の展開と胸キュンが止まらない!

「ヒモとメガネ(1)」…タイトルだけで既に私の心を鷲掴みにしてきたこの作品。期待値MAXで読み進めましたが、正直、期待をはるかに超える面白さでした! 30歳眼鏡男子と23歳ヒモイケメンの、年齢差も性格も正反対な二人の、ぎこちなくも甘い関係性がたまらなく魅力的なんです。

予想を裏切る主人公像

まず、30歳眼鏡男子の橋和田三木夫。バツイチで離職中という、一見ネガティブな設定ですが、彼がただただ不器用で、そして純粋な好青年であることが、読み進めるごとにじんわりと伝わってきます。過去の離婚をきっかけに女性との距離感が分からなくなり、夜の誘い方すら知らないという、彼の不器用さ加減が、逆に可愛らしく感じられました。 一般的なBL漫画の主人公像とは少し違っていて、むしろ「私にも似たようなところがあるかも…」と思える共感ポイントが多く、親近感が湧きました。

一方の23歳ヒモイケメン、瀧上圭。彼のヒモとしての振る舞いは、決して軽薄ではなく、三木夫への好意がちゃんと感じられるんですよね。 ただ金だけを求めているのではなく、三木夫を積極的に支え、導こうとする姿勢が、彼の魅力を何倍にも増しているように思いました。 最初は「ヒモ」という肩書きに少し抵抗があったのですが、読んでいくうちに、彼の行動一つ一つに彼の優しさや誠実さが滲み出ていて、すっかり魅了されてしまいました。

距離感バグりまくりの、最高のシチュエーション

二人の距離感、本当に「バグりまくって」ます!(笑) 出会って間もないのに、いきなりキスから始まる展開には、思わず息を呑んでしまいました。 でも、決して唐突ではなく、二人の間の微妙な空気感や、三木夫の戸惑い、圭の積極性、それらが絶妙に絡み合って、自然な流れとして受け入れられました。 経験値の差によるギャップが、二人の関係性をさらに深めていく過程が丁寧に描かれていて、読んでいて本当にドキドキしました。 セックスシーンも、単なる官能描写ではなく、二人の心の距離が縮まっていく過程を表現する重要な要素として機能していました。 特に、三木夫の初めての経験が、圭の優しい指導によって、徐々に心地よいものへと変わっていく様子は、見ているこちらも幸せな気持ちになりました。

笑える!キュンとする!そして考えさせられる…

この作品の魅力は、ただ甘いだけではないところだと思います。 二人のやり取りは、コミカルで笑える場面も多く、特に三木夫の天然っぷりが炸裂するシーンは、何度も吹き出してしまいました。 一方で、二人の過去や、それぞれの抱える悩みなども丁寧に描かれていて、単なるラブコメとしてだけでなく、人間ドラマとしても深く楽しめる作品となっています。 特に、三木夫の離婚経験とその後の葛藤は、共感できる部分も多く、読み終わった後には、自分自身の恋愛観や人生について改めて考えさせられる機会を与えてくれました。 30代女性の私にとって、この年齢になっても恋に臆することなく、一歩踏み出せることの大切さを改めて教えてくれた作品でもありました。

個性豊かな登場人物たち

主人公二人以外にも、個性豊かな登場人物が登場するのも見逃せません。 周囲の人物たちの反応や言動も、ストーリーをより豊かに彩っています。特に、三木夫の友人や、圭の周囲の人間関係は、二人の関係にどのように影響していくのか、今後の展開が気になります。

絵柄と構成について

絵柄は、とても柔らかく、優しい印象を受けました。 キャラクターの表情や仕草が細かく描かれていて、二人の感情が手に取るように分かります。 また、ストーリー構成も非常に巧みで、テンポよく話が進んでいくので、飽きることなく最後まで一気に読んでしまいました。 特に、回想シーンの挿入なども効果的で、二人の関係性がより深く理解できるようになっています。

まとめ:何度も読み返したい傑作!

「ヒモとメガネ(1)」は、予想を裏切る展開と胸キュン必至のストーリー、そして笑いと感動が詰まった、まさに傑作と言える作品でした。 年齢差や様々な事情を抱えた二人の、不器用ながらもひたむきな恋物語は、読者の心を温かく包み込んでくれます。 何度でも読み返したい、そんな魅力に溢れた作品です。 続きが待ち遠しい! 早く次の巻が発売されないかな…と、今から心待ちにしています。 間違いなく、今年のベストBL漫画の候補入りです!

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