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【BL漫画・BLコミックレビュー】史郎くんのいちばんめ。(2)【描き下ろし付き】

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史郎くんのいちばんめ。(2) 読み終えての感想…悶絶級の甘酸っぱさ!

正直、前巻を読んでからの期待値が高すぎたのかもしれない。それでも、この第二巻は期待を裏切らないどころか、むしろそれを上回るほどの、甘酸っぱくて、胸がキュッとなる、最高のBLでした! 1巻では、史郎のれんげへの独占欲がチラッと垣間見えた程度でしたが、今作ではそれが爆発寸前! まさに、恋に溺れる男性の感情が全開で描かれていて、読んでるこっちがヒヤヒヤしながらも、同時に幸せな気持ちでいっぱいになりました。

史郎の豹変…そして、その奥に潜む繊細さ

前巻では、少しドライで、女性関係も複雑な印象だった史郎が、れんげと付き合うようになってから、まるで別人になったかのように変化しているのが印象的です。 れんげへの独占欲は、時に束縛にも似た形をとりますが、その裏にはれんげへの強い愛情と、それを失うことへの恐怖が隠されているのが伝わってきます。 「悪い虫がつかないように」と心配するシーンは特に、普段はクールな史郎の、繊細で不安定な一面を垣間見ることができて、グッときました。 このギャップが、史郎というキャラクターをさらに魅力的にしているのだと思います。

鈍感だけど魅力的なれんげ

一方のれんげは、相変わらずの鈍感さで、史郎をヤキモキさせっぱなし。 でも、それがまた可愛いんですよね! 史郎の気持ちに全く気づいていないわけではなく、彼の行動に戸惑いながらも、素直に彼を受け入れるれんげの優しさは、読んでいて心が温まります。 史郎の激しい感情表現に対して、れんげが淡々と、でも確かな愛情をもって接する様子は、二人の関係性をより一層深めていると感じました。 二人の温度差が、絶妙なバランスを生み出していると言えるでしょう。

見逃せない!繊細な描写と美しい絵柄

この作品の魅力は、ストーリー展開だけではありません。 作者さんの絵柄は本当に美しく、キャラクターの表情や仕草、そして背景まで、細やかに描かれています。 特に、史郎の感情が大きく揺れ動くシーンでの表情の描写は圧巻で、見ているだけで彼の心の内が手に取るように分かります。 そして、二人の間の空気感、微妙な距離感なども、絵を通して巧みに表現されていて、読み手の想像力を掻き立てられます。 漫画としての完成度も高く、単なるストーリーだけでなく、絵の魅力も存分に楽しめる作品です。

描き下ろしは必見!

そして、描き下ろし! これはもう、買ってよかったと心から思えるほどの、素晴らしいおまけでした。 本編では見られなかった二人の姿や、新たな一面を見ることができて、本当に嬉しかったです。 本編の続きのような、少し先の二人の未来が垣間見えたような気がして、ニヤニヤが止まりませんでした。 この描き下ろしだけでも、この作品を買う価値があると言えるでしょう。

全体を通して…

「史郎くんのいちばんめ。(2)」は、甘酸っぱくて、時に切なく、そして幸せな気持ちになれる、最高のBL作品でした。 史郎の激しい愛情表現と、れんげの温かい優しさ、そして二人の絶妙なバランス。 すべてが完璧に調和していて、何度も読み返したくなるような、そんな作品です。 BL好きはもちろん、そうでない人にも、ぜひ読んでみてほしい一冊です。 間違いなく、あなたの心を掴むことでしょう。 シリーズ化を熱望しています! 次の巻が待ち遠しいです!

些細な不満点…強いて言えば…

強いて言えば…と、いうのは少し勿体無いのですが、れんげの鈍感さが、時に少しもどかしく感じる場面もありました。 もう少し、史郎の気持ちに気付いてくれると、よりスムーズに話が進んでいくのかな、と感じた部分もありました。 しかし、それがれんげというキャラクターの魅力でもあるので、これはこれで良いのかもしれません。 史郎の感情の揺れ動きとの対比として、あえてこの設定がされているのだと思えば、納得できます。

総括

この作品は、二人の関係性の深まりと、それに伴う感情の揺らぎを繊細に描き出した傑作です。 絵柄の美しさ、ストーリーの面白さ、そして描き下ろし…どれをとっても素晴らしい作品です。 BL好きの私にとって、最高のエンタメ作品でした。 自信を持っておすすめします!

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