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【BL漫画・BLコミックレビュー】低山道中膝栗毛 2巻

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低山道中膝栗毛 2巻 感想レビュー

「低山道中膝栗毛」2巻、読み終えました!今回も、遥と健太のゆるくてほっこり、そしてときめきが詰まった登山道中を堪能させていただきました。35ページというボリュームながら、ぎゅっと詰まった内容で、読み終わった後は幸せな余韻に浸ることができました。

健太の成長と、遥の揺らぎ

1巻で低い山に登頂した遥と健太。2巻では、さらに高い山に挑戦するわけですが、1巻で少し見えた健太の成長が、この2巻ではさらに鮮やかに描かれていて、本当に嬉しかったです。あの時、へっぴり腰だった健太が、今回は随所に頼もしさを見せてくれるんです。もちろん、まだまだドジで可愛い健太なのですが、遥へのサポートや、登山に対する姿勢の変化が、彼の成長を物語っていて、読んでいて胸がいっぱいになりました。

一方、遥はというと、健太の成長を見守る傍ら、自身の気持ちに揺らぎを感じている様子が描かれていました。健太への好意は間違いなくあるのに、その感情を素直に受け止めきれていない、もどかしい様子が丁寧に表現されていて、共感せずにはいられませんでした。32歳、独身、と年齢を重ねるごとに、自分の感情に素直になることの難しさ、そしてそれを受け入れることの大切さを改めて考えさせられました。

衝撃の当て馬登場!そして、新たな恋の予感?

そして、この2巻で最大のインパクトは、なんといっても当て馬の登場でしょう! 予想外のキャラクターで、最初は「まさか…!」と驚きましたが、彼の登場によって、遥と健太の関係性がさらに複雑で、奥深いものになっていく予感がします。彼の存在によって、遥の揺れる気持ちはさらに加速し、健太の気持ちにも変化が起こる可能性を秘めている…と考えると、今後の展開が気になって仕方ありません。

ただ、当て馬の存在は、物語にスパイスを加えるだけでなく、遥と健太の関係をより一層際立たせる効果もあると感じました。3人が織りなす、微妙な空気感や心理描写が、非常に繊細で、何度も読み返してしまうほどでした。

登山描写と日常風景の絶妙なバランス

この作品の魅力は、登山シーンと日常シーンのバランス感覚の良さにもあります。息を呑むような絶景や、険しい登山道、そして健太のコミカルな失敗など、登山シーンは臨場感たっぷりで、まるで自分が一緒に登山をしているかのような錯覚に陥ります。

一方で、日常シーンでは、2人の何気ない会話や表情、仕草などが丁寧に描かれていて、彼らの親密さが自然と伝わってきます。登山シーンの壮大さと、日常シーンの穏やかさが、絶妙なバランスで描かれており、それがこの作品の独特の雰囲気を作り出していると感じました。

絵柄と構成の素晴らしさ

絵柄も大変好みです。キャラクターの表情や仕草が生き生きとしていて、見ているだけで楽しくなります。特に、健太の笑顔は、見ているこちらも笑顔になってしまうほどの魅力があります。また、ページ構成も素晴らしく、テンポの良い展開と、静寂な場面の使い分けが巧みで、読者を飽きさせません。35ページという短いながらも、見事に物語が完結しており、余韻を残しつつも、次の巻への期待感も高まる、素晴らしい構成だと感じました。

総評:読む人を幸せにする、優しいBL

全体を通して、「低山道中膝栗毛」2巻は、読む人を幸せな気持ちにさせてくれる、とても優しいBL作品でした。 遥と健太の、ゆるくて温かい関係性、そして、彼らの成長を見守る楽しさ、そして、これからどうなるのかというワクワク感… この作品には、たくさんの魅力が詰まっています。 当て馬の登場によって、物語は新たな展開を迎えますが、その先の物語も、心待ちにしています。 3巻が待ち遠しいです! そして、この作品に出会えたことに、心から感謝しています。 間違いなく、私のBL愛を満たしてくれる、大切な一冊となりました。

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