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【BL漫画・BLコミックレビュー】つかの間の恋人~旋律の乱れたカノン~ story.1

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つかの間の恋人~旋律の乱れたカノン~ story.1 レビュー

この作品、一言でいうと…胸が締め付けられるほど切なくて、でも同時に、じんわりと温かい気持ちになれる、そんなBLでした。 「つかの間の恋人」シリーズは既読だったのですが、このstory.1はまた違った魅力があって、読み終えた後、しばらく放心状態になっていました。

奏音という男の、どうしようもない孤独

奏音。彼は、まさに「天使」という言葉がぴったりな美青年ですよね。 あの甘いマスクと、お客様を虜にする圧倒的なテクニック…読んでるだけでドキドキしちゃいます。でも、その華麗な裏側には、深い孤独が潜んでいるのが痛いほど伝わってきました。 毎日のように誰かと肉体関係を持つのに、愛を知らない。愛する人に触れることすら許されない。 その矛盾が、彼をさらに儚く、そして魅力的に見せているんですよね。

特に、彼自身の「俺は愛してる人とは触れ合ったことがない――。」という台詞には、グッときました。 どれだけ心を閉ざして生きてきたのか、どれだけ愛を求めているのかが、この一言に凝縮されていると感じました。 表面的な笑顔の裏に隠された、深い悲しみと切実な願い… もう、彼を全力で応援したくなりました!

禁断の恋の行方…ハラハラドキドキの展開!

奏音の「禁断の相手」が誰なのか、その正体が明かされるまでは、本当にハラハラドキドキでした。 ページをめくる手が止まらず、一気に読んでしまいました。 そして、その相手が明らかになった時の衝撃! 予想外の展開に、思わず声を上げてしまいました。 これは、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、 「そうきたか!」と、作者のりんこ先生と三原しらゆき先生の巧みなストーリー展開に脱帽です。 読者の心をしっかりと掴んで離さない、まさにプロの技を感じました。

繊細な描写と美しい絵柄

りんこ先生と三原しらゆき先生のお二方のタッグは、本当に最強だと思います。 りんこ先生の繊細で美しい描写は、奏音の心情を余すことなく表現していて、まるで彼の心の内側を見ているようでした。 特に、彼の表情や仕草の描写は、言葉では言い表せないほどの繊細さで、彼の感情がダイレクトに伝わってきました。

そして、三原しらゆき先生の絵柄は、本当に素敵! 奏音の美しさはもちろんのこと、周りの人物や背景も丁寧に描かれていて、見ているだけで幸せな気持ちになります。 特に、奏音の表情の変化が細かく描かれている点が素晴らしいと思いました。 幸せな時、悲しんでいる時、怒っている時…それぞれの表情が、彼の感情を雄弁に物語っていて、読む者を深く物語に引き込んでくれます。

余韻の残る、素晴らしい作品

読み終えた後、しばらくは奏音のことを考えていました。 彼の幸せを心から願わずにはいられません。 物語の終わり方は、私にとって少し物足りない部分もありましたが、だからこそ、余韻が長く残る作品になっているのだと思います。 彼の今後を想像するだけで、胸がいっぱいになります。

これは、単なるエロティックなBLではなく、人間ドラマとして、そして、切ないラブストーリーとして、非常に完成度の高い作品だと感じました。 BL好きはもちろんのこと、そうでない方にもおすすめしたい作品です。 ぜひ、手に取って読んでみてください。 きっと、あなたも奏音の虜になることでしょう。

今後の展開への期待

story.1は、物語の序章に過ぎません。 奏音と彼の「禁断の相手」の恋の行方は、まだ謎に包まれています。 今後の展開が待ち遠しくて仕方ありません! 次の章では、どんな困難が待ち受けているのか、そして、二人はどんな結末を迎えるのか… 想像するだけで、ワクワクが止まりません。 早く続きを読みたい!と心から願っています。

まとめ

「つかの間の恋人~旋律の乱れたカノン~」story.1は、美しい絵柄と繊細な描写、そして予想外の展開で、最後まで楽しませてくれる素晴らしい作品でした。 奏音という魅力的なキャラクター、そして、彼の抱える孤独と切ない想いが、私の心を深く揺さぶりました。 この作品を読んだことで、私はBLの魅力を改めて再確認しました。 そして、りんこ先生と三原しらゆき先生という素晴らしいクリエイターの方々に、心から感謝したいです。 この作品をきっかけに、二人の他の作品も読んでみようと思っています。 本当に、おすすめです!

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