『好きにするなら夏にして(2)』レビュー:悶絶必至の甘酸っぱさと、切ない余韻
もう、心臓がバクバクしっぱなしでした!『好きにするなら夏にして(2)』、最高すぎました!前巻からの続きで、年下男子・潮崎大洋くんと、恋愛ヘタレな沖津海星くんの恋模様がさらに深まっていくのですが、その展開の素晴らしさったら…! 正直、読み終わった後しばらく放心状態でした。
悶絶級のキスシーンと、焦らしプレイの絶妙なバランス
まず、なんといっても、あの悪酔いからのキスシーン! 海星くんの酔っ払って我を失う様子が、可愛くてたまりませんでした。 普段は臆病で、大洋くんに想いを伝えられない海星くんが、お酒の力を借りて、ついに大洋くんにキスをする…そのギャップがたまらなく萌えポイントでした。 そして、大洋くんの反応! 「待ってたら触れていいんですか」からの、「俺、ずっと…」 もう、このセリフだけでご飯3杯はいけます(笑)。 言葉少なめなのに、情熱がビシビシ伝わってきて、読んでるこっちが赤面してしまうほどの熱量でした。 ただ、キスだけで終わらないところがこの作品の魅力です。 甘くてとろけるような描写と、これからどうなるんだろう?と期待感を持たせる絶妙なバランスが、本当に上手い。 ドキドキが止まらない、最高の展開でした。
キャラの魅力が爆発!二人の距離が縮まる過程が美しい
この作品の魅力は、キャラクターの魅力が爆発している点にもあります。 大洋くんの、一見クールなのに、海星くんには甘くて優しい姿。 そして、海星くんの、不器用ながらも真っ直ぐな想いや、大洋くんへの強い愛情。 二人のキャラクターの対比が、物語をさらに魅力的にしています。 特に、海星くんの、大洋くんへの想いを伝えられないもどかしさ、そして、その想いを少しずつ言葉にしていく過程が本当に美しくて、胸が締め付けられる思いでした。 彼らの人間味あふれる描写に、何度も感情移入して、一緒にドキドキしたり、一緒に苦しんだり…。 まさに、感情のジェットコースターでした。
二人の距離が縮まっていく過程も、丁寧に描かれていて素晴らしいです。 些細な会話や、触れ合い、お互いの視線… そんな小さな積み重ねが、二人の絆を深くしていく様子が、リアルで感動的でした。 急展開ではないけれど、確実に二人の距離が縮まっていく過程は、読者として幸せな気持ちにさせてくれます。 焦れったいながらも、確実な進展は、読んでいて本当に心地よかったです。
夏の風景描写が、恋心をさらに盛り上げる
夏の海辺を舞台にしたストーリーも、この作品をさらに魅力的にしています。 キラキラと輝く太陽、波の音、潮風… そんな夏の風景描写が、二人の恋心をより一層盛り上げています。 特に、夜空の下でのシーンは、ロマンチックで、本当に綺麗でした。 情景が目に浮かぶような描写力で、まるで自分が海辺にいるかのような錯覚に陥りました。 この美しい風景描写が、二人の感情をより一層引き立てていると感じました。
余韻がすごい…続きが待ち遠しい!
そして、この巻のラスト! 衝撃的な展開で終わるため、もう続きが気になって仕方ありません。 読み終わった後も、二人のことをずっと考えてしまう、そんな余韻の深さもこの作品の魅力です。 甘酸っぱい恋の始まりと、これから始まるであろう二人の未来に、胸がいっぱいです。 早く次巻が読みたい!と、切実に思っています。
全体を通して
全体的に、絵柄も綺麗で、ストーリーもテンポがよく、あっという間に読み終えてしまいました。 甘酸っぱい初恋のような、純粋で切ない恋の物語に、心が洗われたような気持ちです。 BL好きにはもちろん、そうでない方にもおすすめしたい、素晴らしい作品です。 夏の暑さを忘れさせてくれる、涼しげながらも熱い恋の物語を、ぜひ楽しんでください! 星5つ! いや、星10個つけてもいいくらいです! 本当に、おすすめです!
個人的なツボ
- 大洋くんの、海星くんへのさりげない優しさ
- 海星くんの、不器用ながらも一途な愛情
- 夏の風景描写の美しさ
- ラストシーンの衝撃的な展開
この作品は、単なる恋愛漫画にとどまらず、青春の甘酸っぱさや、成長の痛み、そして、恋の喜びを繊細に描き出しています。 読後感も素晴らしく、心温まる余韻を残してくれる作品です。 ぜひ、皆さんにも読んでほしい一冊です。