外れた首輪を捨てるとき【単行本 分冊版】5を無料で試し読み!
外れた首輪を捨てるとき【単行本 分冊版】5 レビュー
このシリーズ、毎回ドキドキが止まらないんですが、今回も本当に最高でした!特に5巻は、黒田さんと白都さんの関係性が大きく動き出した、転換期と言える回だったと思います。これまでの積み重ねが一気に爆発したような、そんな感覚でした。
泣き虫ワンコ攻め×男前強気受け その魅力
「泣き虫ワンコ攻め×男前強気受け」というキャッチコピー、まさにその通り! 黒田さんの、恋人に捨てられたショックでボロボロになっている姿は、見ているこちらが胸が締め付けられるほど切なかったです。 でも、その弱さの裏に隠された、強さと繊細さ、そして白都さんへの募る想いが、徐々に滲み出てくるのがたまらない。 普段はクールで強気な白都さんが、黒田さんの涙に思わず手を差し伸べるシーンは、もう…尊すぎて言葉になりません! ギャップ萌えが炸裂する展開に、何度も読み返してしまいました。
少しずつ変化していく関係性
最初は慰め合いから始まった関係でしたが、回を重ねるごとに、二人の間の距離は確実に縮まっています。 5巻では、特に二人の気持ちが重なり合う瞬間が多くて、本当に幸せな気持ちになりました。 例えば、一緒にご飯を食べているシーンとか、些細な日常の会話とか。 そういう些細なやり取りの中に、二人の愛情がじんわりと滲み出ていて、本当に胸がいっぱいになりました。 こういう、日常の中の幸せを描写するのが本当に上手だなと感じました。
黒田さんの心の葛藤
黒田さんは、過去のトラウマや恋愛観の歪みを抱えている部分も描かれていて、ただ単純に「幸せ」だけじゃない、複雑な感情の揺れ動きがリアルに表現されているのが素晴らしい。 フラれたショック、白都さんへの気持ち、そして自分自身の心の弱さ…そんな葛藤を抱えながらも、白都さんへの想いを少しずつ認めていく黒田さんの姿に、感情移入せずにはいられませんでした。 彼の成長を一緒に見守っているような、そんな感覚でした。
白都さんの優しさ
一方の白都さんも、最初は黒田さんを「同情」している部分もあったかもしれませんが、徐々に黒田さんへの愛情が深まっているのが感じられます。 黒田さんの弱さを受け止め、包み込む白都さんの優しさは、まさに理想の受けの鏡! 強さと優しさを兼ね備えた白都さんに、私は完全に心を奪われました。 彼のさりげない気遣い、そして黒田さんへの深い愛情表現に、何度もキュンとさせられました。
「好き」の伝え方
「今更"好き"って、どうやって伝えたらいいんだ──」という帯の言葉通り、二人の間には「好き」という言葉を直接伝えるには至らない、もどかしさと切なさがあります。 でも、その言葉以上の愛情が、二人の行動や表情、そして空気感から伝わってくる。 言葉にしなくても伝わる愛情表現、それがこの作品の魅力の一つだと思います。 むしろ、言葉にしないからこそ、より深く、二人の気持ちが伝わってくるのかもしれません。
絵柄と構成
絵柄も綺麗で、キャラクターの表情や仕草がとても繊細に描かれていて、感情がダイレクトに伝わってきました。 特に、黒田さんの涙を流すシーンや、白都さんが黒田さんを抱きしめるシーンは、本当に美しくて、何度も見返してしまうほどでした。 また、ストーリーの構成も素晴らしく、テンポよく話が進んでいくので、飽きることなく最後まで読み進めることができました。
全体を通して
全体的に、とても丁寧に描かれた作品だと思います。 二人の関係性が徐々に深まっていく過程、そしてそれぞれの心の葛藤が丁寧に描かれていて、読む人の心を深く揺さぶる力を持っています。 BL作品でありながら、恋愛の普遍的なテーマである「愛」や「信頼」が、鮮やかに描かれているところが、この作品の魅力だと思います。 単なる性的な描写にとどまらず、心の機微や人間関係の複雑さを表現している点において、この作品は非常に高い完成度を誇っていると思います。
5巻を読み終えた今、次の展開が待ち遠しくて仕方ありません。 黒田さんと白都さんの未来がどうなるのか、そして、二人の「好き」がどう結実するのか、続きが早く読みたいです! このシリーズ、本当にオススメです! BL好きはもちろん、そうでない方にも、ぜひ読んでほしい作品です。 きっと、二人の純粋な恋に感動すること間違いなしです! これはもう、傑作!!